2016.1.15

トランス脂肪酸

みなさんこんにちは!

1月ももう半分が過ぎましたね。どうお過ごしでしょうか?

さて、今日は「トランス脂肪酸」について書きたいと思います。

 

トランス脂肪酸とは、マーガリンのような加工油脂やスナック菓子、インスタント食品、牛や反芻動物の肉などに含まれる脂肪酸の一つです。

トランス脂肪酸は常温でも固形を保つことができ、劣化や酸化がしにくいという特徴があるため、様々な食品に用いられています。

しかし同時に、トランス脂肪酸には「体内で代謝されにくい」という特徴も持っているため、人体の健康に様々な悪影響を及ぼすと言われています。

トランス脂肪酸が及ぼす影響として、

・動脈硬化や心臓病

・がん

・アレルギー

・認知症

・慢性疲労症候群

・悪玉コレステロールの増加

・うつ、イライラ

・不妊症

などさまざまなものが挙げられます。

トランス脂肪酸と不妊の関係については、米国のハーバード大学医学部の発表があります。
トランス脂肪酸は排卵に悪影響があり、不妊症の原因の一つになっている可能性があるというものです。

 

研究者が、食事摂取される内容をアンケートで調査したところ、摂取エネルギーに対するトランス脂肪酸のエネルギー量が2%増加すると排卵性の不妊症が高まるという結果を導いたのです。

 

一価不飽和脂肪酸(オリーブ油に含まれているオレイン酸など)からのエネルギー摂取より、トランス脂肪酸からのエネルギー摂取量が2倍になると排卵性の不妊症になる危険性が23倍に増加するとわかりました。

 

また、それは母乳にも分泌されるので、生まれた赤ちゃんにも移行していきます。そうすると、赤ちゃんがアレルギー体質になってしまうこともある、ということです。

特に、妊娠を望むプレママ、プレパパさんは気を付けた方がいいですね。

良い卵子や精子は、食べたものから作られます。日々の食生活を見直してみてはいかがでしょうか?

 

WHOが設けている、「エネルギー総摂取量に対するトランス脂肪酸の摂取量」の割合は0.1%です。

日本人の平均は0.7%なので、ほとんどの日本人はこの基準をクリアしています。

対してアメリカ人は2.6%と、基準を大きく上回っています。

これだけ見ると、日本人は心配しなくても大丈夫、と思ってしまいますが、近年は食の欧米化が進み、特に若い人の間では昔よりも油脂分を多く摂取する傾向にあります。日本はあまりトランス脂肪酸の規制が進んでいませんから、油断するとトランス脂肪酸の摂り過ぎで、動脈硬化やアレルギーなどの病気になるリスクが増えてしまいます。

くれぐれも摂りすぎないように、油ものやインスタント食品ばかりではなく、野菜や肉などをバランスよく摂取するようにしましょう。

以下にトランス脂肪酸を含む食品とその含有量を載せておきますので、参考にしてください。

食品名 平均含有量 (g/100g)
ショートニング 13.6
マーガリン 7
バター 1.95
ビスケット類 1.8
食用油類 1.4
ラード、牛脂 1.37
マヨネーズ 1.24
チーズ 0.83
ケーキ、ペストリー類 0.71
スナック菓子、米菓子 0.62
アイスクリーム類 0.42
菓子パン 0.2
食パン 0.16
チョコレート 0.15
即席めん 0.13
牛乳 0.9

 

それでは、今日も頑張りましょう!

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