みなさんこんにちは!
今日は「妊娠前の喫煙」について書きたいと思います。
妊娠中にたばこを吸ったら胎児に悪影響がある、というのはよく言われる話ですよね。
では、妊娠が発覚してから辞めればいいのでしょうか?答えは「No」です。
たばこは、たとえ妊娠「前」であっても、妊娠・出産に大きな影響を与えているのです。
①卵子の老化が進行する
加齢に伴い、卵子は徐々に老化しますが、喫煙によってそれが加速してしまいます。
タバコには数千種類の化学物質が含まれており、そのうち約40種類は発がん性物質です。まさに有害物質の巣窟であり、これが卵子の質を低下させます。
タバコを吸っている人は卵子の質が悪く、平均して実年齢より5歳は老化が進んでいると言っても過言ではありません。
喫煙で卵子の老化が進むと、不妊や流産のリスクが高まるだけでなく、閉経の時期が5~10年早くなることもあるといわれています。
②生まれてくる赤ちゃんまでもが不妊になるおそれも
母親に影響があるだけだったら、まだ「自己責任」で済まされるかもしれません。しかし母親の喫煙のせいで、生まれてくる赤ちゃんまで不妊になるおそれがあるのです。
ある研究で、喫煙している妊婦さんのおなかにいる赤ちゃんの卵巣を調べたところ、赤ちゃんの卵子の数も激減していました。
胎児が男の子の場合でも、精子のもとである精祖細胞の減少につながり、生まれてきた赤ちゃんの精子の数が少なくなることがわかっています。
生まれてくる赤ちゃんにまでこのような影響が及ぶのですから、もはや“自己責任で吸うから別にいい”なんて理屈は通用しませんよね。
③たばこを止めてもすぐに”きれいなからだ”になるわけではない
タバコに含まれる化学物質は、1度体内に入ると10~15年も排出されません。タバコの本数と喫煙年数が多ければ多いほど、体内に蓄積される量は多く、残留期間も長いのです。
つまり、禁煙すればすぐに“妊娠しやすいきれいなからだ”になれるわけではないということです。“妊娠が分かってからタバコをやめればいいや”という甘い考えで吸い続けていると、いざ子どもが欲しくなったときには卵子はもうボロボロ……という悲惨なことにもなりかねないでしょう。
また、女性が吸わない場合でも、夫がヘビースモーカーだと危険です。喫煙者の周りにいる人が吸い込む副流煙は、喫煙者自身が吸い込む煙の数倍から数十倍以上の有毒物質を含んでいるのだそうです。ぜひ夫婦そろって今すぐ禁煙に励みましょう。
いかがでしたか?赤ちゃんを守れるのはお母さんしかいません。
たばこのリスクを肝に銘じて、妊娠前から、たばことはすっぱり縁を切りましょう!