みなさんこんにちは!
今日は水曜日。一週間の折り返し地点ですね。
最近寒い日が続いているので、今日は寒い日になりやすい「心筋梗塞」について、書いていきたいと思います。
心筋梗塞は、心臓に血液を供給する冠状動脈が動脈硬化により狭くなり、血栓(血管の中で血液が固まったもの)の発生などで血液が流れなくなり、その先の心臓の筋肉(心筋)が壊死する病気です。
心筋梗塞などの心疾患は突然に起こり命を奪うこともある恐ろしい病気で、日本では毎年14万~18万人が亡くなっています。そしてその心筋梗塞は、寒い冬に多いのです。以下のグラフをご覧ください。
心筋梗塞の発症者は、他の季節に比べて、冬が圧倒的に多いということがわかります。
それではなぜ、心筋梗塞は冬に多いのでしょうか?理由は主に二つあります。
①急激な温度変化
冬になると、暖房をつけますよね。暖かい部屋から寒い外に急に出ることによって、心臓がびっくりしてしまい、発作が起こりやすくなります。また寒いと体を温めようとして交感神経がよく働きます。交感神経が優位になると、血小板が増加して、血液が固まりやすくなります。これが血管のつまりにつながってしまうのです。
③水分量の減少
冬は夏に比べてどうしても水分摂取を怠ってしまいます。また寒さでトイレが近くなる事もあります。体内の水分量が減少すると、血液がどろどろになって、血栓ができやすくなります。
では、心筋梗塞を防止するために、どんな対策を行えばいいのでしょうか?
まず、急激な温度変化への対策として、暖かいところから寒いところへ出るときは、防寒対策をきっちりすることが重要です。
またお風呂に入る時も要注意です。外に出るわけではありませんが、暖房が効いた部屋で服を着ているのと、暖房が効いていない部屋で裸になるのとでは、やはり全然違います。また、急に熱いお湯につかっても体がビックリしてしまいます。
急激な温度変化を避けるように、ヒーターなどで脱衣所を温めたり、ぬるめのお湯に入るようにしましょう。
次に、水分をこまめにとることです。冬は夏に比べてのどの渇きを感じにくいですが、体は気づかないうちに汗をかいています。のどが渇いていなくても、こまめに水分をとるようにしましょう。
心筋梗塞に気を付けて、寒い冬を元気に乗り切りましょう!