みなさんこんにちは!
今日も暑いですね。
さて、6月3日~5日に、高松市で日本東洋医学学会が行われました。
日本東洋医学会とは、主に医師、薬剤師、鍼灸師を中心とした学会で、漢方専門医認定機関でもあります。
今回も興味深い報告が盛り沢山でしたが、その中でも特に興味深かったのが、「末梢性顔面神経麻痺に対する接触鍼の有用性」という臨床報告です。
末梢性顔面神経麻痺とは一言で言うと、顔の筋肉が麻痺して、自由に動かせなくなることです。
末梢性顔面神経麻痺の治療には、ステロイド投与という確立された治療法がありますが、それと併用して接触鍼を行うと、効果がより高まる傾向がある、というのです。
もちろん、まだ実験の段階であり、完全にエビデンスが確立されたわけではありませんが、併用する価値はありそうです。接触鍼を行う者として、大変興味深い報告でした。
東洋医学は西洋医学に比べて、エビデンス(根拠)が少ないと言われていますが、このような学会を通して、エビデンスを高めていこうと関係者一同奮闘しており、近年急激に高まりつつあります。
当院も積極的にこのような学会に参加して、情報収集・発信を行い、患者様により効果的な施術をご提供できるように、努力してまいります。健康のことで、少しでも不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。