みなさん、こんにちは!
今回も前回、前々回に引き続きドーピングと漢方についてお話していきます。
前回は、漢方薬の中にも「うっかりドーピング」につながる可能性のある生薬があるというお話をしました。
そこで今回は、より私たちの生活に身近な市販薬やサプリメントの中で、ドーピング防止規則違反が報告された例を見ていきます。
まず市販薬についてです。
公益財団法人 東京薬剤師会 HPによると、風邪薬や鼻炎、咳どめの薬を服用していた数人のスポーツ選手に3か月の資格停止の制裁措置がとられています。これは風邪薬などに含まれるメチルエフェドリンという物質が原因です。メチルエフェドリンは、興奮作用があるため、禁止物質として指定されています。
次にサプリメントについてです。
同じく東京薬剤師会のHPによると、蛋白同化薬であるドロスタノロンや興奮薬であるメチルヘキサンアミンを含むサプリメントを使用したスポーツ選手が6か月間~2年間という長期間の資格停止措置を受けています。これらの事例で使用されたサプリメントの具体的な名前は不明ですが、サプリメントを服用するときは成分表示をきちんと確認しておくことが大切ですね。
ちなみに、アンチ・ドーピング 使用可能薬リストには、ドーピング検査のうち競技会検査での使用可能薬が挙げられています。このリストに掲載されている薬はいつでも安心して使用できます。参考にしてみてください。