2016.2.16

分煙では不十分?受動喫煙の危険

みなさんこんにちは!

昨日はpm2.5について書きました。pm2.5とは、「大気中に浮遊する粒の大きさが2.5µm以下の微小粒子状物質」のことでしたね。

昨日は中国から飛んでくる物質のことを書きましたが、実はもっと身近に、日常的に、pm2.5は存在しているのです。それはなんだと思いますか?

 

答えは、「たばこ」です。たばこの煙も、典型的なpm2.5なのです。

大気中のPM2.5の濃度については、住民の健康を保護するために、環境省が「1年間の平均値が15µg/m3以下、かつ1日の平均値が35µg/m3以下」という基準を定めています。また2013年2月に環境省が設置した専門家会合では、都道府県などが外出を自粛するなどの注意喚起を行う目安を「1日平均値が環境基準の2倍である70µg/m3」と設定しました。

大気中のPM2.5値が10µg/m3増えると、心臓や肺の病気の死亡率が9%、肺がん死亡率が14%、全死亡率が6%増えます。大気汚染はすべての住民に影響しますから、PM2.5がわずか10µg/m3増えるだけで、その地域の住民の死亡率が6%増えるという深刻な事態となります。

しかし、日本禁煙学会がとりまとめたファクトシートによると、自由に喫煙可能な店でのPM2.5の値は約600µg/㎥と、北京でも汚染の程度が高い日と同様のレベルです。また不完全な分煙店では、禁煙席であっても汚染が環境基準を大きく上回る汚染があることがわかります。

怖いと思いませんか?

 

日本では段々と禁煙・分煙が進みつつありますが、まだまだ十分ではありません。

「分煙」というのは曖昧な表現で、きちんと仕切りを作って禁煙席に煙が行かないようにしている店もあれば、仕切りは作らずスペースだけ分けて、禁煙席にも煙がダダ漏れの店もあります。

受動喫煙の危険性についての知識をしっかり持って、お店を選ぶ際には完全分煙・禁煙の店を選ぶなど、個人で出来ることは意識的にするようにしましょう。

 

 

α六甲道整骨院 鍼灸院
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