2016.1.16

加圧トレーニングと足関節捻挫

みなさんこんにちは!

今日は天気が良くてとっても気持ちいいですね。

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さて、今日は「加圧トレーニングと足関節捻挫」についてです。

皆さん、「加圧トレーニング」という言葉を聞いたことがありますか?

加圧トレーニングとは、「適切に血流を制限した状態で行うトレーニング方法」のことです。

腕と脚のつけ根に専用の加圧器を取り付け、個人に合った適切な圧力を加えてトレーニングします。

アンチエイジングにダイエット、血行促進と、その美容効果が注目されがちですが、実は骨折や捻挫、肉離れ、靭帯損傷、変形性関節疾患などの「整形外科的疾患」にも効果があるのです。

今回はその中で特に、「足関節捻挫」を取り上げます。

 

東京大学大学院の佐藤義昭さんら4人は、著書「加圧トレーニングの理論と実践」で、次のようなことを書いています。

「17歳男性が重度の内反捻挫で、手術も検討される状態であった。しかし、ギプス固定行い、加圧トレーニングを1日おきに行うと、受傷後3か月で、症状が劇的に改善していった。7週経過時点で痛みや腫れなどの症状が消失し、3か月経過時点で内半ストレスによる関節の開きは、16.7度→8.6度に改善した。」

「加圧トレーニングを導入するまでは、重度の捻挫に対して、ギプス固定を含め合計6~11週固定していたが、加圧トレーニングを導入したことによって、症状を改善するのに要する期間が明らかに短縮した。そこで固定期間を4~8週間とした。」

「過圧トレーニングを併用した治療と、併用しなかった治療でその効果を実験したら、加圧トレーニングの併用によって、固定期間が短くなったにも関わらず、痛み・腫れなどの症状が改善する期間が半分くらいになり、3か月時点での改善度が高くなった。」

 

このように、加圧トレーニングの捻挫への効果は、医学的に実証されています。

では、どういうメカニズムで捻挫に効いてくるのでしょうか?

血管を締めて運動することで、一時的に血流が遮断されます。その状態で運動することによって、軽い運動でハードな運動をした時と同様の効果が得られます。そのとき血管内では成長ホルモン、ノルアドレナリン、乳酸の濃度が著しく上昇します。成長ホルモン、ノルアドレナリン、乳酸これらの物質が脳の視床下部下垂体に作用し、筋肥大効果、内分泌系の活性化が起こるのです。

そして運動後、血管の締め付けをとることによって、制限していた血が一気に流れ出し、加圧する前よりも血液量が増加するのです。平均して、加圧前の血液量を1としたら、加圧後は1.7くらいになります。

すると必然的に患部に行きわたる血液量も多くなり、治りが早くなるのです。

また、普通捻挫をして運動をしなくなると患部および患部以外の筋肉が弱くなりますが、加圧トレーニングで患部に無理をかけない程度の運動をすることによって、筋肉量の低下を抑えることができます。

結果として、治療、リハビリ期間の短縮、早期復帰ができるのです。

また当院では、超音波観察装置(エコー)を導入しており、レントゲンでは分からない筋肉、腱、靭帯等の軟部組織の状態を正確に把握し客観的評価をもとに治療計画を立てています。靱帯などの修復状態を詳細に確認して,スポーツの復帰時期の決定などに役立てています。

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さらに、当院では加圧リハビリ、加圧トレーニングに加え漢方薬や、微弱電流(マイクロカレント)、ER鍼•直流電気鍼(EAP)、はり、きゅう等を組み合わせることによって相乗効果で、早期回復へと導きます。

捻挫をしてしまって、早く治したい方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

アスレチックトレーナ、スポーツコンディショニングスペシャリスト、加圧トレーニングKSアドバイザーの院長が早期回復へのお手伝いをさせていただきます。

 

 

 

 

α六甲道整骨院 鍼灸院
神戸六甲道漢方堂

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