2021.6.14

COVID-19 ワクチン接種をお考えの妊婦さんならびに妊娠を希望する方へ

2021年2月より、日本でのCOVID-19 ワクチン接種が開始しました。

現在は医療従事者や重症化リスクの高いとされる高齢者の方々が優先的にワクチン接種を行っていますが、今後は希望するすべての国民に摂取が開始されます。

COVID-19の世界的な感染拡大が始まってから、およそ半年という短い期間にワクチン開発が行われたこともあり、その有効性や安全性に関する臨床データの集積がありません。

しかしながら、英国などの大規模な接種を行っている国々では、新規感染者や重症者、死亡者の数が激減しています。

また、副反応のひとつであるアナフィラキシーを含むアレルギーの頻度は、米国におけるファイザー製ワクチン治療時には0.0011%とされています。

現在までの日本国内の接種においては、局所の疼痛・腫脹、頭痛、疲労、悪寒、筋肉痛、関節痛、下痢、発熱などの症状が数日続くとの報告がありますが、致命的な副反応は報告されておりません。

 

 

妊婦さんや妊娠を希望される方はお子様や自身のお身体を考えてワクチン接種を悩まれている方も多いのではないでしょうか。

現時点では、妊婦さんに対する接種について十分な知見が存在せず、各国で見解がわかれていますが、世界的な流行拡大と妊婦の一部で重症化することから積極的に接種を行うべきだという考えが大勢を占めています。

英国では当初妊娠中の接種を積極的には推奨していませんでしたが、接種のリスクよりも感染のリスクの方が大きいことから、希望者には接種をためらうべきではないとしています。

また、COVID-19 mRNAワクチンの生殖に関する研究は未だ完了していませんが、現時点で胎児や胎盤への悪影響やワクチンを接種した人が不妊になるという報告はありません。

とはいえ、中長期的な副反応については、今後も情報を収集する必要があります。

 

 

これらのことから、日本産婦人科感染症学会および日本産科婦人科学会は、現状において以下のような提言をしております。

 

1.COVID-19 ワクチンは、現時点で妊婦に対して短期的安全性を示す情報が出つつあるが、中・長期的な副反応や胎児及び出生児への安全性に関しては今後の情報収集が必要である。現時点では世界的に接種のメリットがリスクを上回ると考えられる。

2.流行拡大の現状を踏まえて、妊婦をワクチン接種対象から除外しない。特に人口当たりの感染者が多い地域では積極的な接種を考慮する。接種する場合には、産婦人科医は被接種者に、長期的な副反応は不明で、胎児及び出生児への安全性は確立していないことを事前に十分に説明する。同意を得たうえで接種し、その後30分は院内で経過観察する。現時点でmRNAワクチンには催奇性や胎児胎盤障害を起こすという報告はないが、器官形成期(妊娠12週まで)は、偶発的な胎児異常の発生との識別に関する混乱を招く恐れがあるため、ワクチン接種を避ける。妊婦には母児管理のできる産婦人科施設なぢでワクチンを接種することが望ましく、なるべく接種前後に超音波やドップラー検査などで胎児心拍を確認する。直前検査が難しい集団接種や、産科のない診療所などで接種する場合、接種前後1週間以内に妊婦健診を受診するように促す。また、接種後に腹痛や出血、胎動減少などの症状があればすぐに産科を受診するように促す。

3.妊婦さんならびに妊娠を希望される方で、感染リスクが高い医療従事者、保健介護従事者、重症化リスクが高い肥満や糖尿病などの基礎疾患を合併している場合は、ワクチン接種を積極的に考慮する。

4.妊婦のパートナーは、家庭内での感染を防ぐために、ワクチン接種を考慮する。

5.妊娠を希望される女性は、可能であれば妊娠する前に接種を受けるようにする。(生ワクチンではないので、接種後長期の避妊は必要ない。)

 

患者さん一人ひとりの背景が違いますので、まずは産婦人科の主治医と十分にご相談ください。

 

【参考資料】

日本産婦人科感染症学会HP

http://jsidog.kenkyuukai.jp/information/information_detail.asp?id=100345

 

 

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