皆さん、こんにちは。
今、SNSで精子提供を求めている方が急増しています。
SNSが拡大した今だからこそできることではありますが、
規制する法律がなく安全面や倫理面において非常に深刻な問題点があります。
ドナーが申告した内容に虚偽があった、
性行為を執拗に求められたなどの問題はさまざまあります。
また、個人間取引では医療を介さず感染症など精子の安全性の確保が困難です。
それに対し、提供精子を用いた人工授精(AID)は、
学生ボランティアが感染症などの検査を行い、
安全性を確認した上で行われていました。
ドナーのプライバシー保護を理由に、
提供を受ける夫婦や生まれた子どもにドナーの情報を公表していませんでした。
しかし、AID治療で生まれた子どもが自分の親を知りたいと言うケースが増加したため、
AID治療を行う医療機関が減少しました。
この公的なシステムが減少したことをきっかけに、
SNSで危険を伴った個人間でのやり取りが増加しています。
現在、法的には何の制度も整えられていません。
必要としている人に公平に、安全に提供されるためにも、
公的システムの確立が求められています。