令和5年12月10日(日)に神戸市の不妊治療症例数トップクラスの『英(はなぶさ)ウィメンズクリニック』で行われた統合医療生殖学会【第63回子宝カウンセラーの会】の研修会に参加しました。
理学博士である大月純子先生のお話で印象的だったのが、体外受精・胚培養で全胚が死滅してしまうという事件があり、その原因はPOV(過酸化物価)の上昇によるものだったことです。
体外受精・胚培養に用いられるミネラルオイルのPOVは0.000であることが望ましいとのことです。あまりピンとこないもしれませんが、私たちが普段口にする油(サラダ油、ごま油、オリーブオイルなど)は酸化すると体に良くない、とは聞いたことがある方もいるかもしれません。まさにその油のPOVの数値が高いほど酸化してしまっている(=体によくない)のです。高度生殖医療の中でオイルの酸化が重要になっていたとは…。ためになるお話でした。