不妊治療の保険適用回数は年齢ごとに上限があることは前回の記事でお伝えしましたが、今回はもう少し詳しくご説明します。
一般不妊治療(タイミング療法、人工授精)
年齢制限、回数制限はありません。
43歳以上の方も保険適用となりますが、生殖補助医療と比べると妊娠に至る確率は低くなります。
生殖補助医療(体外受精、顕微授精)
年齢制限、回数制限があります(前回記事参照)。
回数は「胚移植」を行った回数を目安としてカウントします。
採卵の回数はカウントされません。
また、保険適用前に助成金を利用して行った治療の回数はカウントされません。
保険診療の注意点
健康保険を適用して体外受精を行う場合、原則全ての胚を移植してからでないと採卵を伴う治療を進めることはできません。
したがって、これまで第二子、第三子を見据えてしばしば行われていた「貯卵」を行うことはできません。
採卵の回数の制限はありませんが、「貯卵」は行えない点にご注意ください。